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タックルについて コンパクトLBリールをバチシーズンのシーバス釣りに!BB-XハイパーフォースC2000DHGの実釣インプレ

2017年5月6日土曜日

BB-Xハイパーフォース インプレ タックル リール レビュー 評価

t f B! P L
シマノのコンパクトレバーブレーキリールであるBB-XハイパーフォースC2000DHG

BB-Xハイパーフォースのコンパクト版、C2000DHG。レバーブレーキは社外品の赤色ストレートタイプに、ハンドルノブは’07ステラ用EVAタイプのものに交換して使ってます。


以前にもこのブログでインプレ記事を書いたことがありましたが、先日久しぶりに自宅で釣具いじりしているときに、どうしてもこのリールを使ってみたくなり、早速その日の夜、釣りにもっていきました。


結果的に短時間でシーバス3匹釣ることに成功し、釣行自体は非常に満足だったのですが、久しぶりに家で眠っていたコンパクトサイズのハイパーフォース、いつか使ってみようと思っていたバチ抜けシーズンの釣りでこのリールを使う機会ができたので、もう一度今回の釣りで感じたことを実釣インプレとして書いてみたいと思います。




BB-XハイパーフォースC2000DHGってどんなリール?


シマノのレバーブレーキ付きリール「BB-Xハイパーフォース」のコンパクト版です。


簡単に言うと、メバリングやトラウトなど、ライトな釣りに多用される1000番サイズのリールにレバーブレーキがついたようなリールです。


自重190gという劇的な軽さ(ストラディック2000より10g軽い!)と、マグナムライトローター採用による巻きの初動の軽さ、そしてコンパクトボディ初のLB搭載ってのがこのリールの大きな特徴ですね。



「BB-Xハイパーフォース」そのものは、シマノのレバーブレーキ付きリールの中では中堅クラスと位置付けられており、テクニウム>ハイパーフォース>デスピナ>ラリッサというヒエラルキーの2番手、ミッドレンジに位置します。


ちなみに、先代の’09ハイパーフォースC3000は、シマノ初のシーバス用LBリールであった’10エクスセンスLBのベース機、'13ハイパーフォースC3000は、これまた’13エクスセンスLBのベース機でしたが、2016年に登場した最新のエクスセンスLBC3000サイズは、上位のBB-Xテクニウムをベースとした機種になってしまいました。


ちょっと話が脇道にそれましたが、このコンパクト版であるハイパーフォースC2000DHG、’15エクスセンスLBのベース機となった機種で、違いはハンドルやレバーなど外装部品と、ギア比(’15エクスセンスLBがノーマルギアであることに対し、ハイパーフォースはハイギア、エクストラハイギアの2種類)くらいです。


元々ハイパーフォースは、グレチヌなど磯上物用のコンパクトLBリール(そういえば、これをベースにした鱗海SPってチヌ専用機種もありますね)ですが、数年前シーバス雑誌にもよく出ていた通り、もちろん、シーバスルアーにも使えます。

最近エクスセンスLBの2000番同様、メディアの露出はありませんが、シーバスに使ってる人居るのかな?


久々に実釣で使用してみたインプレ


今回ロッドは久々にエクスセンスのS902ML/AR-C TunedAR-Cとの組み合わせで使用しました。



Exsence S902ML/AR-CとBB-X HIPERFORCE C2000DHG
取り回しの良い先調子ショートロッドと操作性の良いコンパクトサイズのLB付きリールは、バチパターンの釣りにはベストマッチな組み合わせでした。

実はこのリール、過去5回の釣行で4回魚を掛けて、4回とも壊れてメーカー送りとなったイワクつきのリール(詳しくは前回インプレをご参照)でしたので、万一また壊れて使えなくなったら?と不安になって、ライジャケのバックポケットに予備機としてテクニウムを放り込んでの釣行となりましたが、無用の心配だったようで、どうやらリール本体は完全復活していたようです。


ポイント到着まで浜辺を移動中、メタルバイブのシュナイダー13を投げながら歩きましたが、やはりリールの自重が軽いためか、非常にらくちん。


前回も書いていますが、まるでロッドだけ振っているような感覚で、キャストの際にもロッドから直接ラインが出て行っているかのような錯覚を覚えます。


組み合わせたTunedAR-Cは、先調子でロッドのウェイトバランスが比較的手許寄りであることも関係するのかもしれませんが、とにかくこの組み合わせは取り回しが非常に良い。


また、キャスト時、ルアー着水前のフェザリングも、コンパクトサイズなリール故確実に人差し指がスプールに触れるため、非常にやりやすいです。

メーカーHPを見てみると、グリップからスプールまでの距離の差は、C3000サイズと比べて僅か-4.8mmだそうですが、たったこれだけの数値でも、体感上の差はかなり大きく感じます。

ここ7-8年の間、シーバス用では’09BB-Xテクニウム、’10と'13のエクスセンスLB、’11エクスセンスLBSSと、C3000サイズのLB付きリールばかり使ってきましたが、このハイパーフォースの軽量コンパクトさは使ってみて本当に驚かされました。


意外にも飛距離は出る


意外に感じたのはルアーの飛距離。


BB-Xハイパーフォースコンパクトでは、普段使っているテクニウムや’13エクスセンスLBといったC3000番クラスのリールよりも、だいぶ小径(-4.5mm)でかつストロークも短い(-2.5mm)のスプールです。


コレ、理屈から考えると、PE放出時のライン巻き径変化が少ない大径スプールの方が、PEラインとのスプールエッジとの摩擦は確実に減るはずで、飛距離に関しては圧倒的に有利なはずなのですが、ところがどっこい、この小径スプールのハイパーフォースでも、予想に反して飛距離はかなり出ます。


厳密に計ったわけではありませんが、感覚的に同号数のPEラインで、C3000サイズで投げた時と変わらないくらいの飛距離が出ています。


もしかしたら、スプールの小径化に伴って、バットガイドとラインとの摩擦が大幅に少なくなったことが、この理由かもしれません。


ちなみにこれは、メタルバイブのような重めのルアーでも、バチ抜け用の軽量ルアーでも、同じような傾向でした。


確たる理由はわかりませんが、ルアー用リールとして、飛距離が出るのに越したことはないので、コレはうれしいところですね。


バチパターンをコンパクトリールで攻める利点


それで、いつものマイポイントに到着してからは、マニックカッターEnvyなどのバチシーズンの定番、軽量の引き波系ルアーを投げたのですが、もう一つここで感じたこのリールの特徴はそのリトリーブ感。


普段使っているC3000サイズ(ハイギア)のリールでは、ハンドル一巻き88㎝ほどの巻き上げ量ですが、このハイパーフォースコンパクトでは、一巻き81㎝。


巻き上げ量そのものは1割程度の違いですが、ハイパーフォースコンパクトはハンドル長が45mmと、ボディに見合って短いタイプなので、コレが意外とブレなく、スローに定速で巻くのにちょうどいい。


ファストリトリーブの釣りや、ルアー回収時の早巻きでは、ちょっと巻きがせかせかせわしない感じになってしまいますが、バチパターンのようなスローな展開に、ちょっとゆっくり目に巻く釣りには絶妙にマッチするリトリーブ感覚です。


もちろん、サイズ的に小径なハイギアに、ショートハンドルの組み合わせは、流れやアタリを感じとる感度も抜群に良く、この日も強めの流れを横切った際に感じる巻き重りの変化をうまくとらえて、シーバスを連発することができました。


リール自体が軽量なので、スローリトリーブにおけるロッドのホールドも楽で、かつこの流速感度のよさ、これは、一旦経験するともう元のサイズ(C3000)には戻れないというくらい、非常に快適です。


一方で足りないと思うところも


一方、当たり前だと思いますが、コンパクトサイズ故に不都合に感じるところもあります。

それは、パワー感。


ギアそのものは当然HAGANEギアで、ごり巻きもできないことは無いのですが、やはりボディ、ギアとも小さめサイズなので、このような使い方には向いていないと思います。
(もしかしたら’15エクスセンスLBがローギアオンリーなのは、小型化故のパワー不足を補うためかも。)


また、実際に魚とファイトする時には、実用ドラグ耐力の値も気になりました。


これまでこのリールで、40㎝~60㎝台までのシーバス、40㎝台のキビレ、指3本半程度のタチウオなど、いろいろ魚を釣ってきましたが、やはりコンパクトリール故に、ドラグ耐力はちょっと弱めのようで、しっかり目に締めこんでおかないと予想以上にラインが出されます。


よくシーバス釣りでエラ洗いさせないためにLBを使うなんてことが書かれていますが、磯釣りから転向組のワタクシ、普段レバーブレーキの使い方はそんなテクニカルなことではなく、単純に魚の急激な突っ込みをいなす目的で使っています。(後はタラシの長さ調整もね。)


そういう次第なので、LBを使うのは急激な負荷がかかった時なのですが、このハイパーフォースコンパクトでは、実用ドラグ耐力が2㎏程度なので、結構ドラグは強めに締めていたつもりであるにもかかわらず、LBを操作する前にドラグが滑ってラインが出てしまうシーンもちらほらありました。


障害物が少ないオープンエリア、堤防などでの釣りではこれでも充分なドラグ耐力だと思いますが、ゴロタをかわすためとか、ストラクチャーから引きはがすとか、そういう目的で強引なやり取りが必要なシーンでは、やはりドラグ耐力が大きいC3000サイズを使用した方が自然で、向いていそうですね。


あともう一つ、向いてないと思う釣りは、重めのバイブレーションなど、引き抵抗が強くてファストリトリーブを要する釣り方です。


上述の通り、ハンドルも短めで最大巻き上げ量も割と抑えめであるため、ファストにリトリーブするには、結構せかせか巻くことになります。


それでいて、その巻きが高負荷の場合、やはりショートハンドルではしんどい。


小型のCI4+樹脂製というボディも、軽量化には有利ですがやはり剛性感は物足りなく感じるため、重めの巻きの釣りにはマッチしていないように感じます。


こういう釣りで使う場合、やはり素直に巻き取り力、巻き取り長、剛性感のあるC3000サイズを使用した方がいいと思います。


実釣インプレまとめ


BB-Xハイパーフォースコンパクトは、軽快感、操作性の良さから、特にこのシーズンのバチ抜けやマイクロベイトパターンのライトな釣りにはピッタリのリールだと思います。


小型リール故に、上述の通り不都合に感じる点(向いてない釣り方)もままありますが、率直な感想として、非力なタックルでのシーバスとのファイトは非常にスリリングで面白いです。


ちょっと夏場の70㎝超えシーバスだとどうだろう?とも思いますが、過去の釣り動画でコアマン泉氏が88㎝をエクスセンスLBのC2000サイズで上げているので、きっと問題ないのだと思います。
(まあ、場所と使い方次第なんでしょうね。)


レバーブレーキ付きリール故に、リールとしての「絶対的性能」は非LBリールには劣りますが、操作感や釣趣という点では非常に素晴らしいリールだと思います。


このリール、そのボディサイズから、レバーブレーキリールがさほど浸透していないメバリング、アジング、チニング、エリアフィッシングやバスフィッシングなどに使ってみてもとても面白いかもしれません。



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エクストラハイギアのDXGタイプもあります。’15エクスセンスLBとはギア違い、実質中身は同じで、より安く買えることも魅力の一つ。

現行エクスセンスでこのリールにぴったりマッチするのロッドといえばやはりこのモデルでしょう。
今回インプレ時に一緒に使ったロッド、Tuned AR-Cの後継モデルです。


組み合わせるロッドとしてもう一つお勧めなのがディアルーナのLST(ライトセンシティブトップ)モデル。以前私自身も使ってました。
今買うなら後継XRのこのモデル。バチ抜けはもちろん、ライトなシーバス全般からチニングまでこなせる汎用性に、抜群の感度と操作性で、ハイパーフォースコンパクトとの相性も抜群です。


なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。

よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。

スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!

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